事業者の方へ

定着支援研修のご案内

新人職員 定着・育成 のための メンター制度

 メンター制度は、介護・福祉関係の施設・事業所等において、入職した新人職員が利用者との関係や職場の人間関係等の悩みを気軽に相談できる経験年数が近い「身近な先輩」職員をメンターとして所属で位置づけ、マンツーマンで新人職員の定着支援を行う取り組みです。平成21年度から介護・福祉施設・事業所における当制度の導入をすすめるため、メンターの育成やフォローのための研修会の開催、「育成支援員」による研修開催時や定期的な訪問により、メンターの育成・相談支援を行っています。当センターのプログラムをご活用いただき、ぜひメンター制度を導入ください。

メンター制度を導入する3つのメリット

[1] 新人職員の育成と定着が図れる

 新社会人や他職種・他施設等から転職の「新人職員」は、これまでと異なる環境の中で業務や人間関係等に課題や疑問、不安やストレスを抱えています。メンター制度を導入し、気軽に相談できる環境をつくることで、これらを解消し、定着を図ることができます。

[2] 新人教育が充実する

 メンターはマンツーマンで新人職員につきますが、上司や業務の指導担当とは違い、直接業務の指導等は行いません。身近な相談役として新人職員をサポートする役割を果たすことで、新人教育の充実を図れます。

新人職員のコメントから

入社してしばらくはとても心細かったのですが、メンターの先輩がいろいろ教えてくれたり、話しかけたりしてくださったので嬉しかったです。今では仕事にもだいぶ慣れ、これからもがんばっていきたいと思います。

[3] メンター自身の成長が期待できる

 メンターが新人職員の相談を受けて助言やアドバイスを行うことは、相談支援やコミュニケーションスキルの向上や自身の取り組みや姿勢等を振り返る機会となり、メンター自身の成長につながります。

メンターのコメントから

当初は、自分自身も仕事についてわからないことが多く不安でしたが、いま思うと、メンターの活動を通して自分自身が成長できるきっかけになったと思い、感謝しています。

メンター制度がより効果を高めるために

何でも相談できる関係づくりが大切

 身近な存在として安心して話すことができるメンター(身近な先輩)がいることで、新人職員の業務や職場に関する不安や問題が大きくなる前にキャッチすることにつながります。メンターと新人職員の間でそのような関係性を築いていくことが大切です。

組織全体の共通認識が大切

 辞令を発出する等、組織としての位置づけを明確にして、その活動を職場による新人教育の一環として考えていくことが大切です。また、メンターの活動をその上司がサポートしていくことも必要になります。

メンター【ブラザー・シスター】の年間スケジュール

①メンター育成研修会(4月頃開催:2日間) *3月頃に募集

メンターになる方(就労後約2~5年)および職員育成責任者やその担当者の方を対象に、メンター制度や新人職員の支援方法等を学びます。

各職場でメンターの活動スタート!

②巡回相談[1回目](5~7月頃)

当センターではメンターの活動を支援するために、経験豊富な社会福祉士・介護福祉士を「メンター育成支援員」として委嘱しています。育成支援員はメンター所属の施設・事業所を訪問し、メンターやその上司等と面談し、効果的な進め方などを一緒に考え、アドバイス等を行います。

③メンターフォローアップ研修会(8月頃開催:1日間) *8月頃に受講者に案内

講義やメンター同士の情報交換、活動の振り返りを通して成果や課題を共有し、さらに活動をすすめていくための改善点等を学びます。

④巡回相談[2回目](11月~1月頃)

⑤メンター成果報告会(3月頃) *2月頃に受講者に案内

1年間の取り組みを振り返り、それぞれの職場においてメンター制度が継続して機能できるよう、その成果を共有します。